2022.10.04
猪木、アリ、ボンバイエ!精神的に優位に立つ(サイキ・アウト)
こんにちは⭐︎
「世界中に、ひと息ひと呼吸を」
chill(チル)の息子
チルの伝導者
Chillin'(チリン)の雨谷です。
先日
アントニオ猪木さんが
亡くなりました。
横浜出身の猪木さんは
私にとって
幼少期のプロレスのスターであり
「アントン・リブ」
というレストランのオーナーであり
「スポーツ平和党」という
政党を立ち上げ
湾岸戦争でイラクから
日本人の人質を救出した
行動できる政治家であり
「イノキボンバイエ」という
格闘技イベントを仕掛ける
名プロデューサーであり…
スケールが大き過ぎて
一つの枠組みでは
とても収まりきらない
身体も器も
そして人間的にも
とても大きなスターでしたが
その中でも
総合格闘技の始まりと言われる
あのモハメド・アリとの
異種格闘技戦は
リアルタイムでないですが
とても大きな出来事として
強く心に残っています。
「世紀の凡戦」と揶揄された
この一戦で
猪木さんは
「モハメド・アリと戦った男」として
世界中に
その名を知られる事になり
後年の
プロレス活動や
政治活動の
大きな力となりました。
また、その実力を
モハメド・アリ氏も認めたようで
2人は同士として
交流を重ねました。
猪木さんのテーマ曲として有名な
こちらは
元々はモハメド・アリ氏の曲で
モハメド・アリ氏から
猪木さんに譲られたと
伝えられます。
「ボンバイエ」とは
「Boma ye(ボマ イェ)」が
訛った形で
「やっちまえ」という意味の
コンゴの言葉らしいです。
モハメド・アリ氏が
奇跡の逆転KO勝利をおさめた
「キンシャサの奇跡」でも
「アリ!ボンバイエ!」
という合唱が
会場に響き渡った映像を
観たことがあるのですが
これはモハメド・アリの
巧妙な「サイキ・アウト」だったのです。
※サイキ・アウトとは
相手よりも、
精神的に優位に立つための
テクニック。
それが分かる映像が
こちら
相手(ジョージ・フォアマン)を
挑発し
萎縮させるような
言葉と動き
そして現地(ザイール)の人々を
巻き込むように発する
「アリ!ボンバイエ!」
という合唱。
この時の状況を説明した部分が
私の座右の書となりつつある
こちらのp.130にあります。
“フォアマンにとっては、
ザイールという
圧倒的に不利な状態のもとで
試合をしたわけです。
それは、対戦相手の
アリのような
偉大な敵のことを
考えねばならぬだけでなく、
ほとんどが
アリファンである観客の
プレッシャーも
彼にはのしかかっていた。
だから、
プレッシャーや緊迫感は
あらゆる意味において
アリよりもはるかに
彼(フォアマン)のほうに
かかっていたわけです。”
“タイトルマッチでの
リラックスと自信について考える場合、
もし選手が
その場のプレッシャーを
制することができないならば、
大変なことになる。
フォアマンは、
アリを破ることだけでなく、
ザイールの住民の
敵対心に
打ち勝つことをも
考えねばならなかったのです…”
モハメド・アリが
オリンピックで
金メダルを獲得した時のコーチだった
ジュリウス・メンデス氏の言葉
ですが
モハメド・アリの代名詞とも言える
「ビッグ・マウス」は
ただのハッタリでも
エンターテイメントでもなく
立派な
心理的テクニック
戦術だったのです。
リラックスと、自信。
相手に勝つには
まずは戦う(ボクシング)前に
「精神的に優位に立つ」
ということの重要性に
あらためて気づかされる
エピソードでした。
今ごろ天国で
お互い
「ボンバイエ!」
とたたえあっているのでしょうか。
偉大なスターの
御冥福をお祈りします。
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