いつもチリンを
ご利用いただき
誠にありがとうございます!
ゴールデンウィーク2日目の
一昨日の昼ごろ
私にとっての青春の場が
5月いっぱいで閉店。
という情報をSNSでキャッチし
ショックなチリン雨谷です。
21年前のゴールデンウィーク。
オープンまもない
渋谷丸山町のクラブ
VUENOS(ブエノス)にて
HIP HOPグループ
SOULSCREAM(ソウルスクリーム)の
2ndアルバム
“The positive gravity -案とヒント-“
のリリースパーティーが開かれました。
当時18歳だった
私、雨谷雅史が
HIP HOPへの扉を
こじ開けられた日。
このライブ、
この一晩がなければ
私がHIPHOPを入り口に
ブラックミュージックにハマり
地元横浜に
リラクセーションのお店を
黒人のスラング、クラブ用語でもある
Chillin'(チリン)
という名前で
開くことは
なかったか知れません。
SOULSCREAMが
当時、日本のHIPHOPアーティストで初めて
アルバムと全く同じ
曲順で挑んだ
このライブ。
友達に借りて
東横線の菊名駅のトイレで着替えた
当時流行った
トリプルファイブソウルという
B系ブランドを着て
汗だく、酸欠になりながら
最前列スピーカー横で
体感した”生の衝撃”
特に印象的だったのが
ライブの前半と後半の中座の時
ライブに誘ってくれた友達に
「楽屋入れてくれるらしいから行こうぜ!」
と言われ
半信半疑のまま
訳もわからず楽屋に入り
後半に向け
一旦クールダウンをしていた
MCの HAB I SCREAM(ハブ アイ スクリーム)さん
を横目に
当時SOULSCREAMの
メンバーが参加していた
サッカーチーム「WORD」の皆さんと一緒に
中座の盛り上げ役みたいな役割で
ステージに上がってしまったこと(笑)
大げさじゃなく
「HIP HOPってなんでもアリなんだ」
「とんでもないことが起きるんだ」
と感じました。
その時の話を
1年ちょっと前
代々木で開かれていた
大谷一生氏の個展で
偶然居合わせた HABさんに
お話ししたら
「20年も前のこと昨日のように話すね〜」
と言われました(笑)
でも HABさん
“初期衝動”って
それくらい強烈に、鮮明に
記憶されるんです。
その後、大学に進学した私は
悪友と出会い
ラップを始めます(笑)
コンビを組んだ相方と
初めて作った曲の
私のリリック(歌詞)には
“LIVEがLIFE
メッセージby Hab I Scream
from SOUL SCREAM
オレ感じ取ったバイブス
だからダイブした
あの日あん時のブエノス…”
という
あの日の
“初期衝動”を
言霊として表現しました。
あの日から
4年後。
私にとって
「甲子園」のような場所
VUENOSで
ライブする機会を得たのは
大学時代の良き思い出。
その後も
先輩に呼ばれて行ったVIPルームで
来日中のBeatnutsと遭遇したり
思い出多きVUENOS。
あのVUENOSが
幕を閉じる。
新型コロナに
トドメを刺された形ですが、
これもまた、無常なのでしょう。
様々な思い出を
ありがとうございました‼︎
今日のチリンな動画⭐︎
SOULSCREAM 【魂の叫び】@ DON FLEX(大阪)’99
VUENOSでのライブ映像は
残念ながら見つかりませんでしたが
約10日後の
同じアルバムのリリースツアー
大阪編がありました!
HABさんのインタビュー中
“今までHIPHOPとか
こういう音楽を聴いたことがなかった人
全てに対して
このアルバムを聴いて
なんらかの形で
メッセージを折り込むというのが
最大のテーマであって
それがPositive gravity、前向きな引力
という形で
案とヒントとして
受け止めてもらえれば
何よりのアルバムだと思います。”
発売された99年
専門各紙で
「年間ベストアルバム」
に選出された
このアルバム。
VUENOSという場所は
無くなりますが
SOULSCREAMのメッセージは
これからも
チリン雨谷の中に
生き続けるでしょう。